浦和の“赤い壁”が見せたACL参戦への執念 鹿島を封殺し12大会ぶり天皇杯制覇に王手
鉄壁の守備を誇った3バック、マウリシオがCKから決勝ゴール
浦和レッズの“赤い壁”が、鹿島アントラーズの猛攻を跳ね返した。5日の天皇杯準決勝で鹿島アントラーズと対戦した浦和は、90分間を通してほとんどの時間で鹿島にポゼッションを許したが、気迫あふれる守備で無失点に抑えて1-0で勝利した。
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まさにGK西川周作が守る浦和ゴール前にそびえる3枚の“グレート・ウォール”だった。DF岩波拓也、DFマウリシオ、DF槙野智章の3バックは、高さと強さを武器に鹿島のFW鈴木優磨を起点にしようとした攻撃を封殺。特に、槙野は鈴木に入る縦パスに対して無類の強さを見せた。
鈴木は先月に初優勝したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で大会MVPを獲得し、日本代表にも選出された。結果的にその決勝戦での負傷が影響して辞退となり、槙野は「残念ながら代表で一緒にプレーできなかったですが、対戦した中での彼の特徴は頭に入れて臨みました。彼の良さはボックス(ペナルティーエリア)の中で発揮されるので、時間とスペースを与えないことは心掛けました」と、その成果を語った。
ブラジル人DFのマウリシオは、先月24日のリーグ第33節・湘南ベルマーレ戦(1-2)を前に左下腿三頭筋の肉離れで戦線離脱したが、このゲームに照準を絞って見事に復活。そして「チームを離れて治療させてもらい、フィジオセラピストが大きな力になってくれた。1日でも早く回復をという思いで、自分を追い込んでこられた」と、なんとか間に合わせた。そのプレーは怪我明けの不安感を全く感じさせないもので、カバーリングにも奔走。前半27分にはCKから、殊勲の決勝ゴールをマークした。
さらに岩波も、鹿島FWセルジーニョに辛抱強く対峙しながらコーナーキックからビッグチャンスを演出するなど、存在感は大きかった。「この試合に向けてかなりの準備をしてきた」と話した岩波は、浦和に加入して1年目だが「個人としても初の決勝戦になるので、良い締めくくりをしたい」と、9日のベガルタ仙台との決勝戦を見据えている。
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