【宮本恒靖の目】相手が10人になってからは“ギリシャのゲーム” 日本はもっとリスクを冒すべきだった

 10人になったことで試合が難しくなったと思います。ギリシャが引き分けでもオッケーと割り切ってきて、ほとんどの選手が自陣に下がり、スペースがなくなりました。10対11になってからは“ギリシャのゲーム”になってしまいました。

 10人になった相手に対して、日本の攻撃は積極性が足りなかったと言わざるを得ません。ポゼッション率62%という数字からもわかるように、ボールは回しているけど、サイドに展開することが多くて、危険なエリアへのパスが少なかった。

 ギリシャの選手のスピードやフィジカルを見せられて、カウンターをされたくないという気持ちがあったのでしょう。それはわからなくはないですが、勝ち点3が必要なゲームでは、もっとリスクを冒すべきだったんじゃないかと。

 具体的に、ギリシャの狙い目はアンカー(コンスタンティノス・カツラニス)の両脇だと見ていました。(大久保)嘉人が何度か右サイドから中に入ってきていたので、あそこでパスを出してればチャンスになったと思います。

 

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