レオナルド氏がネイマールに厳しい意見 「先頭に立つほど成熟していない」
成長も認める
元ブラジル代表でJリーグの鹿島などでも活躍したレオナルド氏がバルセロナFWネイマールについて、今はまだチームを率いるリーダーにはふさわしくないと厳しい宣告を下した。
レオナルド氏はブラジル地元テレビ局「Sport TV」のインタビューで現役セレソンのスターに厳しい言葉を浴びせた。ネイマールは2014年ブラジル・ワールドカップ後、代表チームのキャプテンに就任したが、同氏は時期尚早だと考えているようだ。
「ネイマールは偉大な選手だ。しかし、チームの先頭に立って、手助けとなれるほど成熟していない」
ネイマールは今年6月に行われたコパ・アメリカのコロンビア戦で試合終了後に乱闘騒ぎを起こして相手選手に頭突きをするなどして退場処分を下されていた。さらに、主審を批判したとも報じられ、後に4試合の出場停止処分を受けている。そうした一連の言動が主将にふさわしくないと、メディアなどから批判されていた。
ただし、厳しい評価は期待の表れといえるだろう。レオナルド氏は 、バルセロナへ移籍したことでネイマールがサントス時代よりも大きく成長したことを認めている。
「彼はブラジルでプレーしている時にたくさんの批判を浴びた。彼はとにかくボールを持ちたがり、独力で打開しようとしていた。でも、今はボールを持ってないところでもいい動きをしている。彼がそんなプレーをするなんて思っていなかったよ」
また、レオナルド氏は「彼は以前はフリーキックをほとんど蹴らなかった。でも今はFKのスペシャリストだ」とし、ネイマールがセットプレーのキッカーとしても成長していることも認めている。バルセロナの同僚でもあるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシもデビューからしばらくはFKのキッカーを務めることはほとんどなかったが、キャリアを重ねた 今では世界でもトップレベルのキッカーとして知られている。
選手としての成長速度はとどまることを知らないブラジルのエースは、まだ23歳。今後は精神的にも成熟し、誰もが認めるキャプテンへと変貌を遂げることはできるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images