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描く逆転のシナリオ 世界一の健全経営を誇るブンデスリーガの海外戦略とは【後編】
クラブと企業が構築すべきはウイン・ウインの関係
クラブが企業とスポンサー契約を結んで資金を提供してもらい、その対価としてスポンサー企業の広告を出す、というだけの関係は終わろうとしている。
例えばマン・Uは、世界各国14の通信会社と提携しているが、やりとりをしているのは資金や広告だけでない。彼らはその莫大な数のファンの顧客情報をも交換しているのだ。ドルトムントも日本の旅行代理店と業務提携し、観戦ツアーを提供するようになった。
確かにビッグクラブはメディアにおける高い広告的価値を持っているが、もはやクラブが売り出すのはユニホーム や看板の広告枠だけではない。今後の海外戦略において重要になってくるのは、従来のスポンサーシップメリット以上に、クラブと企業がウイン・ウインの関係を構築することにあるだろう。
ブンデスリーガはこれまで遅れがちだった海外戦略に、本腰を入れて取り組み始めた。彼らは今後数年のうちに、アジアにおいてもそのプレゼンスを発揮することになるだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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