- HOME
- 今日のピックアップ記事
- 好きこそモノの上手なれ めぐが巡るスペイン育成ダイアリー Vol.1「世界最強バルサにも比肩するエスパニョールの育成組織」
好きこそモノの上手なれ めぐが巡るスペイン育成ダイアリー Vol.1「世界最強バルサにも比肩するエスパニョールの育成組織」
ロベルトが選手に語った言葉
ロベルトはそこで選手を集め、「集中とリズムを高めよう。パスの質、サポート、マークを外す動き、体の向き、コントロールオリエンタード(方向づけしたボールコントロールの意)、すべて集中して意識を高めてやっていくぞ」とチームに伝えました。選手のモチベーションを上げるように抑揚を使い、ポジティブな声を掛けたことが大会の好成績につながったのかもしれません。
しかし、大会後、ロベルトは「バルサに今勝ったからといって、何になるわけでもない。リーグ戦は別物だ」とチームを引き締めました。リーグ戦は、ほぼ3年生で構成されているチームに対し、ロベルト率いるエスパニョールのフベニールBは1年生でのチーム編成で臨まなければいけません。
「プレシーズンで何を意識してチーム作りをしてきたか?」という質問に対し、「それは2つある。1つはプレーにおいてチームを最優先に考えること、もう1つはメンタリティーだ。1つめのチームを考えるということは、特に守備面でのカバーリングやマーク、グラウンドを3つに分けたゾーンでの守備のやり方の違い、特にプレー理解を重視している、“なぜ”そのプレーを判断したのかというところに重点を置いている。
また2つめのメンタリティーは、彼らが周囲のチームよりも年齢が下のため、1人1人がチームに貢献する姿勢を見せ、最大限の力を出すことがとても重要だからだ」という答えが返ってきました。
8月30日に、リーグ戦が開幕しました。対戦相手のプラットは、強豪エスパニョールに対して引いて守ってくることが予想されました。その試合に向けて月曜日は相手チームのリサーチを伝え、そして水曜から金曜日まではゲームに近い状況のトレーニングを行います。引いてくる相手の崩し方、引かれる前に背後を取ること、そして何より初戦ということで、“戦う”ということに重視させることに要点を置いてトレーニングが行われました。