“強い浦和”復活へ オリヴェイラ監督が「競争力の活性化」に掲げた若手と新戦力の融合
ACL出場権を懸けた天皇杯優勝を目指し、5日の鹿島戦は必勝態勢
「計画を立てて道のりを歩むのが仕事です。チームを補強し、ピッチに立つ選手のオプションを増やす。橋岡、柴戸、荻原のように若い選手も必要だし、ユースからも上がってきます。他のチームから選手を取ることで、質を上げたい。競争力のあるチームは11人だけでは作れません」
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中村GMも就任時点で「選手に現状で満足させてはいけません。競争させて、選手の獲得などでチーム力が上がっていくと思います」という考え方を示していた。前回の在任中も当時の日本代表DF三都主アレサンドロや、途中イングランド移籍を経て現在も活躍するMF阿部勇樹を獲得するなど他クラブの主力を引き抜く大型補強を実現してきた。その手法は、オリヴェイラ監督が話した補強戦略と噛み合うものであり、積極的な動きが予想される。
そうした動きを実現するためにも、来季のACL出場権を得られるかどうかは、オファーを出した選手の決断にも影響を与える要素だ。準決勝の鹿島戦に向け、「前日の練習を公開にしました。たくさんのサポーターに来ていただいて、エネルギーを与えてもらいたい」とも話す。
夏に頓挫した4バックの導入も視野に入る来季に向け、「強い浦和」の復活に向けた動きが活発化するのは間違いない情勢になっている。まずは、オリヴェイラ監督の68歳の誕生日当日に迎える決戦の鹿島戦に向け、全力投球する構えだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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