史上最も熾烈な“J1残留争い”決着 悪夢の磐田、05年以降の16位で最多「勝ち点41」もPOへ
5チームが「勝ち点41」で並ぶ未曾有の大混戦、後半ATの失点で磐田が16位転落
かつてこれほど熾烈で、ハイレベルな残留争いがあっただろうか。2018年のJ1リーグは1日、14時キックオフで全9試合が行われ、最終順位が確定。前節までに17位柏レイソル、18位V・ファーレン長崎の自動降格が決まっていたなか、“最後の1枠”となる16位はドラマチックな展開の末にジュビロ磐田が13位から転落し、J1参入プレーオフへと回ることになった。
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未曽有の大混戦が続いていた今季の残留争い、最終節を前に16位となる可能性があったのは5チームで、最終節のカードは以下のとおりとなっていた。
【第33節終了時点の順位】
12位 横浜FM 勝ち点41(1)
13位 磐田 勝ち点41(-12)
14位 湘南 勝ち点40(-5)
15位 鳥栖 勝ち点40(-5)
16位 名古屋 勝ち点40(-7)
【最終節の対戦カード】
鹿島 vs 鳥栖(0-0)
川崎 vs 磐田(2-1)
横浜FM vs C大阪(1-2)
名古屋 vs 湘南(2-2)
最大の注目が同勝ち点で並ぶ14位湘南と16位名古屋の一戦となるなか、いきなり湘南が前半に2点をリードして名古屋は窮地に立たされる。だが後半22分、30分とFWジョーがPKで2ゴールを決め、2-2の同点に追いつく。勝って残留を決めたい名古屋だったが、勝ち越しゴールは生まれず同点のまま終了。両者が勝ち点1を積み上げ勝ち点「41」となり、得失点差で上回る湘南の残留が決まった。
一方、名古屋の運命は他会場の結果に委ねられることに。横浜F・マリノスはセレッソ大阪に1-2で敗れるも得失点差で12位を維持。また名古屋と同勝ち点で並んでいたサガン鳥栖は鹿島アントラーズと0-0で引き分け、こちらも勝ち点「41」で並んだが得失点差で上回り残留を確定させた。
そして残すは前節終了時点で13位のジュビロ磐田と、すでに優勝を決めている川崎フロンターレの一戦。試合は終盤までスコアが動かなかったが、後半33分に残留を確定させたい磐田がFW大久保嘉人のゴールで先制する。だが同38分、川崎のDF奈良竜樹に同点ゴールを奪われると、後半アディショナルタイム4分、MF家長昭博にサイドを突破され際どいクロスを入れられると、オウンゴールで決勝点を献上してしまった。
1-2と敗れた磐田は勝ち点を伸ばせず、得失点差「-13」により土壇場で16位転落。12月8日に開催されるJ1参入プレーオフ決定戦に回ることになった。