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インテル残留長友、来年1月に放出浮上
左サイドバックに指揮官愛弟子獲得で窮地
記事によれば、上記のオファーの全てが1年間の期限付き移籍を前提にしたものだった。その後の買い取りオプションなど条件面での違いはあるが、今夏に移籍金を支払う条件ではなかったという。インテル側の長友売却条件は明確で、350万ユーロ(約4億7000万円)以上の移籍金によるオファー。その条件に見合うオファーは最後まで届かなかったと報じている。また、長友自身に対する年俸などの条件で全く見合わないオファーも含まれていたとしている。
一方で、冬の移籍市場である2016年1月の放出も可能性としては残るとしている。その場合は、残り契約が半年となる時点での移籍となるため、かなり減額にはなるだろうが移籍金は発生する。もし、そこで移籍が実現しなければ契約満了を待つことになると、記事では見通している。
インテルはガラタサライからDFアレックス・テレスを獲得することで、ロベルト・マンチーニ監督の念願だった左利きのサイドバックを移籍市場の最終日に手に入れた。テレスはマンチーニ監督が昨年6月までガラタサライで指揮を執っていたときからの秘蔵っ子。長友の本職である左サイドでレギュラーを獲得するのはかなり厳しい情勢だろう。右サイドに活路を見出すのが現実的なところになりそうだ。それだけに、第2節のカルピ戦で右サイドバックとして途中出場した直後に失点に絡んでしまったのが痛手になるかもしれない。
果たして、年明けとともに長友の移籍話が再燃するのか。それとも、この数ヵ月でレギュラーを奪い返して契約延長を勝ち取ることができるのか。各クラブの思惑の中で結果的に念願だったインテル残留を果たす形になった長友だが、試練のシーズンがスタートしたという状況になっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images