3日のワールドカップアジア二次予選カンボジア戦で90分フル出場した日本代表DF長友佑都だが、今夏の移籍市場では常にインテルからの放出がうわさされてきた。イタリアの移籍市場が締まる8月31日の時点ですら、スペイン1部レバンテからのオファーが報じられた。最終的にインテル残留に至り、2015-16シーズンの登録メンバーにも無事に名を連ねた。今夏の移籍市場で、なぜ長友の移籍が成立しなかったのかについて、インテル専門のニュースサイト「FCインテルニュース」が特集している。
　実際のところ、インテルに対して長友獲得のオファーを送ったクラブはイタリア国内外含めて相当数になる。イタリア国内ではジェノアとサンプドリア、フランス1部のリール、スペイン1部のレバンテ、ポルトガル1部のスポルティング・リスボン、プレミアリーグからは日本代表FW岡崎慎司も所属するレスターと、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの2クラブで、DF内田篤人所属のブンデスリーガ・シャルケからもオファーが届いたという。合計すると6ヵ国8クラブが獲得へ向けた具体的なアクションを起こした。それに加え、身分照会や獲得への興味を示したレベルまで広げると、さらに増えていくのだという。
　それだけの選択肢がありながら、どのクラブとも長友の移籍交渉は成立しなかった。それには、1年後の2016年6月で切れる長友の契約状況がキーファクターになっていたようだ。