「相手のDFラインの身長が低かった。武藤とか岡ちゃん（岡崎慎司・レスター）とか（本田）圭佑くんは ヘディングが強い選手ですから、そこを生かしていければいいかなと。パスワークで崩せるスペースがなかなか（なかった）。右サイドで圭佑くんから起点ができた時はチャンスをつくれていたが、それ以外はなかなかワン・ツーとかで崩せるとこがなかったので、（クロスを）上げるということを意識した」
　代表通算21点目は、J1通算最多の157得点の記録を持ち、W杯で日本人初ゴールを決めた中山雅史氏の記録に並んだ。
　
「歴代の人たちが築き上げていた部分を、僕らの世代が超えていけるようにしていきたい」
　
　現在の代表チームには、香川も含め欧州の主要リーグでプレーする選手がズラリと顔をそろえる。W杯出場が夢だった時代から成長を続け、今ではアジアで勝ち抜くことは最低限 のノルマともいえるほどに周囲の期待は高まっている。代表通算得点で歴代10位タイとなった日本の背番号「10」は、偉大な先人たちを上回り、史上最高・最強の代表チームの中心となるべく、さらなる活躍を誓った。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images