香川、猛省もメモリアル弾 ゴン中山と並ぶ歴代10位
「必ず決めなきゃいけない」
日本代表MF香川真司(ドルトムント)は3日、ロシア・ワールドカップに向けたアジア2次予選カンボジア戦で後半16分にチーム3点目となるゴールを決めた。チームも3-0で勝利している。代表ではおよそ8カ月ぶりのゴールで、通算21得点目。元日本代表FW中山雅史氏の記録に並び、歴代代表通算得点ランキング10位タイとなった。
「前半早い時間帯で、点が取れることを狙っていた。チャンスもいっぱいありましたし、僕のは必ず決めなきゃいけないチャンス。2、3点(取れるチャンスが)あったので、それを決めなきゃいけなかった」
W杯予選初勝利を挙げ、自らゴールも決 めたが、試合後の香川の表情は浮かないものだった。「必ず決めなきゃいけないチャンス」と振り返ったのは、前半42分の絶好機だ。武藤嘉紀(マインツ)が左サイドを突破し、クロスボールを送ると、中央で待っていた香川も元へ。至近距離から触れればゴールという状況だったが、香川はまさかのシュートミス。「あれは慎重に行き過ぎて硬くなっていた。あってはいけないミス」と猛省した。後半16分に汚名返上となるゴールを決めたが、「前半に必ず決めなきゃいけないところで外していた」と、反省の弁を繰り返している。
前半は、ピッチの中央の位置から再三チャンスを演出。後半に入ってバヒド・ハリルホジッチ監督がシステムを2トップに変更すると、香川もポジションを左サイドへ移した。練 習ではほとんどやっていないシステムだったというが、「チームでやることは分かっているつもり」と戸惑うことなくプレーした。
本田圭佑(ミラン)の強烈な先制弾、そして追加点となる吉田麻也(サウサンプトン)のゴールはいずれもペナルティーエリアの外から放たれたミドルシュートだった。ハリル監督が選手たちに要求したシュートへの意識が、実となって結果に結びついた。しかし、後半に攻めあぐねた日本はサイドからのクロスボールも多用し、攻撃にバリエーションを加えていた。香川もサイドからの崩しについては強く意識していたという。