名古屋FWジョー、劇的な残留決定に歓喜の号泣 「最後の最後、最後の1秒まで…」

土壇場でチームを奇跡の15位に導いたジョー【写真:Getty Images】
土壇場でチームを奇跡の15位に導いたジョー【写真:Getty Images】

PK2発で勝ち点1を引き寄せたジョー、土壇場での奇跡の15位浮上を導く

 名古屋グランパスは1日、J1第34節で湘南ベルマーレとホームで対戦し、2-2と引き分けた。勝ち点「1」を積み上げるにとどまったが、同時刻に行われたゲームでジュビロ磐田が川崎フロンターレに後半アディショナルタイムの失点で1-2と敗れたため、土壇場での残留を決定させた。この日2ゴールを決めた元ブラジル代表FWジョーは、決定の瞬間に号泣し、残留を喜んだ。

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 名古屋はプレーオフ圏内の16位で、同勝ち点の14位湘南との直接対決を迎え、前半19分、37分に失点する厳しい展開となった。だが後半22分、30分に得たPKをジョーが落ち着いて決め、2点のビハインドを追いついて試合を終えた。

 両チームが勝ち点41で並んだものの、得失点差により湘南の残留が決定。さらに15位サガン鳥栖が、鹿島アントラーズ戦を0-0で終えたため、こちらも勝ち点41で並んだが、得失点差で名古屋を上回り残留を決めた。残すは前節終了時点で勝ち点41の13位磐田の結果次第となり、名古屋の選手は試合終了後のピッチで結果を待つことになった。そして後半AT、磐田が決勝点を奪われ1-2で敗れたことで、得失点差により名古屋が土壇場で15位に浮上。劇的な残留決定となった。

 その瞬間、名古屋の選手やスタッフは歓喜を爆発させたが、ジョーは感情を抑えきれずに号泣。チームメートと抱擁し、残留の喜びを分かち合った。試合後、ジョーは最終的に横浜F・マリノスを含めた計5チームが勝ち点41で並ぶ未曾有の大混戦となった残留争いを振り返り、安堵の言葉を口にした。

「すごく難しい戦いだった。本当にみんなで走り切って、この1年間はいろんな変化があったが、チームみんなで戦って乗り切ることができた。最後の最後、最後の1秒まで諦めずに自分たちの力を信じて残留を決めることができた。すごく嬉しいです」

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