長谷部の自己改革 「決定的シーンをものにしたい」と攻撃にも意欲

満足できない勝利

 日本代表のMF長谷部誠は、3-0で勝利を収めたロシアワールドカップ(W杯)アジア2次予選カンボジア戦に先発フル出場した。主将自らは好守のかじ取り役として冷静にプレーしたが、格下相手にまだ改善の余地があるという。
「3-0では満足できないですし、これぐらいの試合であれば、もっともっと点を取らなければいけないというのが正直な気持ち」
 6月のシンガポール戦では、ホームでまさかの0-0に終わり、W杯を懸けた真剣勝負の厳しさを味わった。そこからの巻き返しを図る大事な一戦で、「シュートの意識というのは多少変わったところもある」と改善点も口にした。 一方で、「チャンスの数でいえばシンガポール戦とは変わらない。最後の精度は変わらず上げていかないといけないと思っている」と、チーム全体に厳しい視線を向けた。
 バヒド・ハリルホジッチ監督から絶大な信頼を寄せられ、主将を務める男は、この日も慣れ親しんだボランチでプレー。相手は5バックの布陣で守りを固める中、日本はシュート38本と圧倒した。そうした試合展開で、同じくボランチで出場した山口蛍(C大阪)が何度かミドルシュートを放つ一方、長谷部は単調になりがちな攻撃にバリエーションをもたらそうと頭をフル回転させた。
「シュートの意識はしつこく言われていたので持って(試合に)入った。ただ、ミドルシュートだけになり過ぎないように、全てのバランスを考 えながらプレーした。決定的な仕事ができなかったという意味では個人的にも満足できない」

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング