ハリルジャパンが本田、香川のアベック弾で3-0勝利! W杯2次予選カンボジア戦
嫌な空気を吹き飛ばす本田のミドル弾で先制
日本代表は3日、埼玉スタジアムでロシアワールドカップのアジア二次予選カンボジア戦に臨み、前半28分に本田圭佑(ACミラン)の豪快なミドルシュートなどで3-0で勝利を飾った。
2次予選初戦にシンガポール戦をホームでスコアレスドローという失態を犯したバヒド・ハリルホジッチ監督は香川(ドルトムント)や本田ら、FIFAランキング180位のカンボジアを相手に海外組8人をスタメンに組み込んだ。英プレミアリーグでゴールを決めている岡崎(レスター)がトップに入り、ブンデスリーガで初得点を決めた武藤(マインツ)が左のアタッカー。本田が右に入り、香川はドルトムントで新境地を開いたインサイドハーフで起用された。
雨が降りしきる埼玉スタジアムでキックオフされたゲームは、序盤から日本が一方的に押し込む展開になった。エリアの中に7人、8人と人数を掛けて守るカンボジア相手に、前半10分には右サイドから香川が主将の長谷部(フランクフルト)とのパス交換でゴール前に入り込んでシュートを試みたが、相手の分厚い壁の前に阻まれた。
攻撃の手を止めない日本は、同19分にも武藤のパスをゴール前で受けた岡崎が反転して左足で狙ったが、枠を捉えられず。同22分には本田のクロスに対し、コーナーキックの流れでゴール前にいた吉田(サウサンプトン)が頭で合わせたが、これも枠を外れた。3ヵ月前に同じ会場でシンガポールを相手にスコアレスドローに終わった、嫌な記憶が頭をよぎる試合展開になった。
嫌な流れを断ち切ったのが、イタリアの名門ACミランで背番号「10」を背負う本田だった。同28分、ペナルティエリアすぐ外側のやや右サイドでボールを受けると、得意の左足を一閃。無回転で伸び上がるような弾丸は、相手GKの真正面を突いたが、両手を弾き飛ばしてゴールに突き刺さった。本田にとって記念すべき代表30得点目。日本は待望の先制点を手に入れた。
先制後も日本は攻勢を続ける。カンボジアを自陣にくぎ付けにするが、同41分エリア内でフリーになった岡崎の左足シュートは相手GKに阻まれた。同42分には長友佑都(インテル)のクロスから無人のゴールに流し込むだけという状況で香川のシュートはヒットせず。結局、GK含め10人がエリア内で守る場面すらあるカンボジアの守備から追加点は奪えなかった。一方的なゲーム展開を象徴するかのように、カンボジアのシュートは同35分にセットプレーから放った1本のみ。前半シュート18本浴びせかけたが、守備を固めるコロンビア相手に攻めあぐね、1-0リードで前半を折り返した。