CL敗退のバレンシア監督、フェライニの“神の手ゴール”に言及 「意味のない慰め」
バレンシアはユベントスに敗れてGS敗退決定 マルセリーノ監督はVAR導入を訴える
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間27日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ(GS)第5節ヤングボーイズ戦(1-0)で、終了間際にベルギー代表MFマルアン・フェライニが劇的な決勝弾を決めてGS突破を決めた。元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナを彷彿させる“神の手ゴール”で疑惑を呼んでいるが、別会場で敗退が決まったバレンシアのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、「意味のない慰め」と語りつつ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されていない大会規定に苦言を呈した。「Omnisport」が報じた。
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後半11分、ジョゼ・モウリーニョ監督はベルギー代表FWロメル・ルカク、フランス代表MFポール・ポグバの二枚代え。同27分には元スペイン代表MFフアン・マタを投入してゴールを奪いに行った。ネットを揺らせないまま時間は過ぎていった。迎えた後半アディショナルタイム、パワープレーでペナルティーエリア内に放り込まれたロングボールをルカクが頭で落とすと、途中出場のフェライニがペナルティーエリア内で右足を振り抜き、ゴール左隅へと流し込んだ。
この値千金の決勝弾で1-0と勝利したユナイテッドは、1試合を残して決勝トーナメントへ駒を進めた。しかし、この一撃に“疑惑の目”が向けられている。フェライニはペナルティーエリア内でヤングボーイズのスイス代表DFロリス・ベニトとマッチアップ。相手を背負いながら左足でトラップし、左へ反転してシュートを放っているが、その際に右手でボールをスペースに押し出しているようにも見えるのだ。
同日、別会場でユベントスに0-1で敗れたバレンシアは、ユナイテッドの勝利によりGS敗退が決定した。試合後の記者会見でフェライニのゴールについて問われたマルセリーノ監督は「もちろん知っているよ」と切り出し、自身の見解を語った。
「誰かが教えてくれたが解決策はない。だからサッカーは素晴らしいんだ。些細なことで全てが変わってしまう。私の唯一の懸念は世界で最高のクラブを決めるCLで、いまだにVARが導入されていないことだ」
CLでVARが導入されていないことを問題視しつつも、「だがそれは意味のない慰めだし、これがサッカーというものだ」と割り切った様子のマルセリーノ監督。「我々は自分たちに集中してチームの競争のレベルを考えなくてはいけない。これが前進して立ち直る方法だ」と前を向いていた。