クラブW杯直前に強行日程 延期中のリベルタ杯決勝は12月8・9日に国外開催濃厚
ボカのチームバスが襲撃されて2度にわたって開催延期も12月第2週開催へ
南米最強クラブを決めるリベルタドーレス杯決勝、リーベル・プレートとボカ・ジュニアーズの第2戦は、リーベルサポーターの暴徒化によって2度の開催延期になっている。そのなかで南米サッカー連盟(CONMEBOL)のアレハンドロ・ドミンゲス会長が現地時間27日に声明を発表し、「12月8日もしくは9日のアルゼンチン国外開催」を明言したとスペイン紙「マルカ」アルゼンチン版が報じている。
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同決勝は第2戦前に一部のリーベルサポーターが仇敵ボカのチームバスに投石するなどで、負傷する選手も出た。また、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内でも警官隊との衝突が起こるなど予断を許さない状況となり、2日間にわたって延期に。決着をつける日時が宙ぶらりんとなる異常事態だ。そのなかで同会長は以下のように声明を発表した。
「サッカーが我々を団結させ、正しいメッセージを配信しなければならない。そこには暴力が入り込む余地はないし、到底容認されるものではない。もし我々がより良いものを目指すなら、友に働きかける必要がある。勝者と敗者が生まれるとはいえ、それは死と同義語であってはいけない」
リーベルサポーターの裏にいる“マフィア”が黒幕だという報道もあるなか、クリーンな状況でサッカーを行なう意思をはっきり示している。そしてドミンゲス会長は、このようにも明言している。
「我々は試合を開催するという決断を下し、もしそれが行われるならば、12月8日の土曜日もしくは12月9日の日曜日になるだろう。そしてそれはアルゼンチン国外で行われることになる」
この決断は二つの意味で異例だ。アルゼンチンの人気を二分する両クラブがアルゼンチンで戦えないこと、そしてUAEで開催されるFIFAクラブワールドカップ(W杯)は現地時間12月12日に開幕、南米代表の初戦(準決勝)は同18日に予定されているからだ。
つまり国外で戦って10日間もないうちに、遠くUAEの地へと旅立ち、初戦を迎えなければならない。クラブW杯は世界一を目指す南米クラブにとって一大イベントだが、この過密日程は決してプラスとはなり得なさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)