エジルの野望 来夏欧州選手権終了後、リオ五輪にダブル参戦宣言
「メダル獲得の手助けをしたいんだ」
アーセナルのドイツ代表MFメスト・エジルが、2016年にのリオデジャネイロ五輪への出場を希望している。独地元誌「スポーツ・ビルト」に対して明かしたもの。2014年ブラジルワールドカップで優勝に貢献したレフティーは、ブラジルの地でもう一度栄光を手にする野望を持っている。
「リオ五輪のピッチに立って、メダル獲得の手助けをしたいんだ」
ドイツは今夏に行われたU-21欧州選手権でベスト4入りし、すでにリオ五輪への出場権を獲得していた。ドイツ代表がオリンピックに出場するのは1988年の韓国・ソウル大会以来で28年ぶりとなる。エジルは「五輪での成功を納めれば、僕のキャリアは新たな高みにたどり着ける」と語り、23歳以上のオーバーエイジ枠での世界最大のスポーツの祭典への出場を切望した。
ただし、来夏にはフランスで欧州選手権が開催される。6月10日開幕で決勝は7月10日。リオ五輪は一次リーグ初戦が8月4日で、決勝が19日まで。日程的には両立が可能とはいえ、ヨアヒム・レーブドイツ代表監督は本来オフシーズンである重要な時期で、しかも短期間のうちに複数の大会に参加し、多くの試合をこなすことに懐疑的な見方をしている。
4年前の2012年は、スペイン代表MFフアン・マタ(マンチェスター・ユナイテッド)やジョルディ・アルバ(バルセロナ)らが欧州選手権とロンドン五輪の両方に出場していた。
ドイツではすでにA代表からの引退を表明しているペア・メルテザッカー(アーセナル)たフィリップ・ラーム(バイエルン・ミュンヘン)といった経験者がリオ五輪にオーバーエイジ枠で出場するのではといううわさも出ていた。GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)、MFエムレ・ジャン(リバプール)など多くの才能を抱えるこの世代に、W杯優勝のメンバーを加えた最強ドイツ代表が再びブラジルの地で金メダルを目指すことになるのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images