バス襲撃でボカ選手負傷…リベルタ杯決勝が再延期 南米連盟会長「フェアな形で…」
決勝第2戦の直前にリーベルサポーターが暴徒化 翌日開催予定も再延期、27日に対応決定へ
クラブワールドカップ(W杯)出場となるはずの南米王者が、いまだに決まらない想定外の状況となっている。リベルタドーレス杯決勝に勝ち残ったリーベル・プレートとボカ・ジュニアーズの永遠のライバル同士による対決は、現地時間24日に予定されていた第2戦の直前にリーベルサポーターによる暴動が起きたため延期されたが、当初開催される予定だった翌25日の試合も再び延期となった。米スポーツ専門局「ESPN」などが報じている。
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アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを二分する人気クラブであるリーベルとボカ。“スーペル・クラシコ”の愛称で南米最大級の熱狂をもたらす宿命の対決だが、南米王者を決めるリベルタドーレス杯決勝で相まみえるのは初ということで、両サポーターがいつも以上にヒートアップ。決勝第2戦前にはリーベルサポーターがボカのチームバスに向けて投石などを行い、選手らが負傷。また暴徒化したサポーターが警官隊と衝突するなど混沌とした状況となり、試合延期が決まった。
当初の予定では翌日への開催延期だったが、南米サッカー連盟側は状況を重く見たようだ。アレハンドロ・ドミンゲス会長は「両クラブがリカバーする必要があり、我々は試合を延期することになる」とし、こうも語っている。
「本日、我々は競技場が試合を行うレベルに達していないと分かった。一方のチームが攻撃を受けているし、フェアな形でファイナルは行われるべきだと思う。スポーツのスペクタクルを作るため、我々組織があるというシグナルを送る必要がある」
リーベルの本拠地であるエスタディオ・モヌメンタルの安全性が取れない限り、決勝が開催できないとの見方を示した。
現時点では日程が決まっていない段階で、27日に決定する予定だという。クラブW杯の南米代表は、トーナメント初戦が12月12日に控えている。それまでには南米王者を決めなければいけないが、果たして両ライバルが平静さを取り戻して戦うことはできるだろうか。