神戸イニエスタの“絶妙ループアシスト”を伊紙絶賛 「日本にバルセロナを持ち込んだ」
乱闘騒動も勃発した清水戦、イニエスタの正確なパスから藤田が豪快な先制ゴール
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは24日に行われたJ1第33節清水エスパルス戦(2-2)に先発フル出場し、終盤に発生した乱闘騒動で仲裁役を務めて注目を浴びた。後半のアディショナルタイムが19分間も取られたことや、両軍入り乱れる乱闘騒動が話題をさらった一方、正確無比なループパスで先制ゴールを演出したイニエスタのアシストに海外メディアが注目。「バルセロナを日本に持ち込んだ」と古巣バルセロナのような崩しを称賛している。
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J1残留が懸かっていた神戸は、序盤からイニエスタを中心に攻撃を構築。そして前半26分にスペインの名手が魅せた。
センターサークル内で横パスを受けたイニエスタは、左足でボールをトラップすると同時に腰を沈め、素早い方向転換で相手一人をかわす。前方にボールを押し出すと、相手三人が寄せてくるなかで右足を振り抜いた。
イニエスタが一人かわした瞬間に前方で動き出していたのがMF藤田直之だ。まるでパスが来ると確信しているかのように全力で動き出し、相手最終ラインを横切るように動きながらスペースへ走りこんだ。その動きをイニエスタも捉え、右足で華麗なループパスを通し、藤田がダイレクトで左足を一閃。豪快な一撃を叩き込んで神戸が先制に成功した。
イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はこの一撃に着目。昨季までバルセロナに所属していた司令塔のプレーを称えるように、「日本にバルセロナを持ち込んだ」と一連の崩しを絶賛している。また米スポーツ専門局「ESPN」も「美しいアシスト」と称えた。
後半アディショナルタイム14分に清水GK六反勇治にCKからゴールを許して3-3に追いつかれ、終了間際には乱闘騒動も勃発した大荒れの一戦となったが、イニエスタはさすがのパフォーマンスを見せた。