乱闘騒ぎで仲裁役の神戸イニエスタ、母国紙が胸中分析 「自分の中でバトルを続けていた」

ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】
ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】

清水対神戸の終盤に乱闘騒動、冷静な対応を見せたMFイニエスタが仲裁

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは24日に行われたJ1第33節で清水エスパルスと対戦し、先発フル出場を果たした。後半アディショナルタイム(AT)が19分間設けられる異例の事態のなか、終了間際に起きた乱闘騒動の仲裁に入っていたイニエスタ。母国スペインメディアは神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが怒りを爆発させていた一方、イニエスタが感情を押し込んで冷静な対応に終始していたと称えている。

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 神戸は3-2とリードした状況で後半ATを迎えたが、負傷者への対応などが長引いたこともあり、異例の長さとなった。そうしたなか後半AT14分に獲得したCKの場面、攻撃参加した相手GK六反勇治に見事なヘディングシュートで同点ゴールを決められてしまう。

 しかし、この一戦はそれだけで終わらなかった。後半AT15分、相手MF石毛秀樹に対しFWウェリントンが体を激しくぶつけるタックルを見舞う。直後に清水ベンチと言い合いになったことをきっかけに、両チーム入り乱れる乱闘騒動に発展した。事態は一度収束したが、直後に退場処分を言い渡されたウェリントンが判定に激高。仲裁に入った六反を投げ飛ばし、スタジアムは再び騒然とした雰囲気に包まれた。 試合はそのまま3-3で終了した。

 乱闘騒ぎの際、ポドルスキが怒りを露わに相手選手に食ってかかるなかで、イニエスタが仲裁に入り宥めるシーンにスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は注目を寄せ、「ドイツ人ストライカーは怒りを抑えることができなかった。イニエスタは仲間一人ひとりを乱闘から引き離していた一方、彼は自分自身の中でバトルを続けていた」と言及。思い通りにいかない試合展開も含めて、様々な思いを呑みこみながら、内面にある自分の感情を押し込んだと指摘している。

 イニエスタはバルセロナやスペイン代表で長きにわたり世界の最前線で戦った豊富な経験を持ち、騒動のなかでも冷静な姿勢を貫き続けた。

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