“10人”の東京V、J1参入POで下剋上! DF平が殊勲弾、大宮を破り2回戦進出
後半に内田が退場処分もFKから決勝弾! 横浜FC戦へ進出、11年ぶりJ1昇格に望みつなぐ
J1参入プレーオフ1回戦が25日、NACK5スタジアム大宮で行われ、今季J2リーグ6位の東京ヴェルディが後半に退場者を出す苦しい状況のなか、同5位の大宮アルディージャを1-0で撃破。“下剋上”を果たし、12月2日の横浜FCとの2回戦に進出した。
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1年でのJ1復帰を目指す大宮は、リーグ順位で上位のため大会規定により引き分けでも勝ち上がれる状況。序盤からリスクを最小限に抑えながら陣形をコンパクトに保ち、勝たなくてはいけない東京Vの攻撃を受ける時間帯が長くなった。
前半を0-0で終えたなか、試合が大きく動き始めたのは後半14分だった。大宮陣内でボールを拾いドリブルで抜け出そうとしたFWマテウスに対し、東京VのMF内田達也が一気に距離を詰めてボール奪取を狙うと、これが相手の足をかっさらう形となりファウルの判定。高山啓義主審は内田にこの日2枚目のイエローカードを提示し、痛恨の退場処分となった。
勝利が絶対条件のなかで数的不利に陥り、絶体絶命の状況となった東京Vだが、同26分に歓喜の瞬間が訪れる。敵陣左サイドでFKを獲得すると、キッカーはFW佐藤優平。右足で上げたボールをゴール前に走り込んだDF平智広がヘディングで合わせて、均衡を破った。
この1点で逆に窮地に追い込まれた大宮はその後、数的優位な状況を生かし、ボールを保持しながら敵陣で試合を進めていく。だが、高い位置まで仕掛けながら東京Vの気迫あふれる守備の前に決定的な一撃を放つことができず、試合はこのまま終了。シーズン6位の東京Vが、退場者を出す絶体絶命の状況から決勝点を叩き込み、12月2日のJ1参入プレーオフ2回戦、横浜FC戦へと駒を進め、11年ぶりのJ1復帰に望みをつないだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)