守られた幸福な関係 ドルトムントが香川の相棒ロイス放出を阻止

マンUも110億円提示に撤退

 マンチェスター・ユナイテッドは、ドルトムントのドイツ代表MFマルコ・ロイス獲得を打診した際、移籍金6000万ポンド(110億円)と突きつけられて撤退したと、ESPNが報じている。
 ユナイテッドは8月31日にベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイをドルトムントに放出した。その際、今季好調を維持する天才アタッカーのロイスの獲得についてドルトムントに打診。ここで、ドルトムントからは、移籍金110億円という天文学的な額を突きつけられて、早々に撤退を余儀なくされたという。
 ユナイテッドはモナコで台頭した、19歳のフランス代表FWで「アンリ二世」の誉れ高いアンソニー・マルシアル獲得に対し、推定108億円を費やしたと、フランスで報じられていた。その巨額オファーの影響からか、ロイスに対する予算は最高でも5000万ポンド(92億円)だったとリポートされている。
 ロイスは、ブンデスリーガ首位を走る好調ドルトムントの中で、その実力を遺憾なく発揮している。日本代表MF香川真司や、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンと共に流麗なパスワークをけん引する役割を担っている。赤い悪魔の“撤退”により、エースは残留。ドルトムントだけでなく、これは香川にとっても朗報だろう。彼らの奏でる抜群のコンビネーションは、ファンを湧かせ、対戦相手が恐れおののく幸福な関係となっているからだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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