リトルなでしこ、U-17W杯8強でPK負け 涙の主将「自分たちの甘さが出た」
ニュージーランドに先制を許す苦しい展開、1-1で突入したPK戦に3-4で敗れる
リトルなでしこの世界への挑戦は、準々決勝で幕を閉じた。現地時間24日にウルグアイで開催されたU-17女子ワールドカップ(W杯)でニュージーランドと対戦した日本は、1-1でもつれ込んだPK戦に3-4で敗れ、ベスト8で涙を呑んだ。
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グループリーグは勝ち点5でメキシコと並び、得失点差で1位通過を果たして迎えたベスト8の舞台は前半17分、ニュージーランドの右コーナーキックはサインプレーでグラウンダーのボールが入ると、ニアサイドの選手がスルーし、後ろから走り込んだMFアメリア・アボットに蹴り込まれて失点。高さで上回るニュージーランドに、完全に裏をかかれた格好になった。
この日の日本はパス回しが消極的で、ニュージーランドを勢いに乗せてしまった感が否めなかった。それは試合後、池田太監督の「前半に思ったようにボールを動かしたり、攻撃することが少なかった。前半の戦いが最後まで響いてしまった」という言葉や、主将のMF松田紫野の「前半、自分たちのやるプレーができずに堅いプレーばかりで上手くいかなかった。自分たちの甘さが出た」という言葉に表れた。
それでも日本は同31分、スルーパスに抜け出したFW山本柚月のシュートがGKに阻まれたところで、MF木下桃香がこぼれ球をシュート。これをカバーしようとした相手DFマッカイ・ライトが一度はブロックするものの、バランスを崩して転倒してボールはゴールに転がった。記録はオウンゴールとなったが、日本は同点でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると日本は攻撃的なボールの動かし方ができるようになっていったが、立ちはだかったのはすでにフル代表での出場経験を持つ相手GKアンナ・リートだった。ゴールマウスで落ち着き払った所作を見せるGKにプレッシャーを感じたのか、日本はシュートが枠に飛ばず、枠内シュートも安定感のあるセービングで阻まれた。次第にシュートを打てる場面でパスを選択する弱気な面が顔を見せた試合は、そのまま1-1で終了。大会規定でPK戦へと突入した。
先攻の日本は1人目の松田がゴール左を狙ったシュートをリートに読み切られてセーブされ、3人目のDF富岡千宙は枠外に外した。ニュージーランドは4人目が失敗し、決めれば勝利の5人目に登場したのはGKのリート。これを落ち着いてゴールに沈められ、日本の敗退が決まった。