リーベルファンがボカのチームバス襲撃 選手に負傷者、“南米王者決定戦”は延期決定
リベルタドーレス杯決勝第2戦、因縁のライバル決戦でリーベルサポーターが蛮行
南米王者を決めるリベルタドーレス杯の決勝第2戦が、ヒートアップし過ぎたリーベル・プレートのサポーターがボカ・ジュニアーズのチームバスを襲撃したことで、試合が中止される衝撃的な事態になった。米スポーツ専門局「ESPN」の映像には、窓ガラスが割れたバスの映像が鮮明に映し出された。
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今季の決勝は、アルゼンチンを代表する名門2クラブであり、因縁のライバルによる「スーペル・クラシコ」になったことで熱戦が期待された半面、過熱し過ぎるサポーターの振る舞いは懸案事項だった。現地時間11日の第1戦は、ボカのホームで2-2の引き分けとなっていた。
そして、リーベルのホームで迎える第2戦に向け、ボカのチームバスが路上を走行している際に懸念事項は現実のものになった。リーベルのサポーターはボカのバスを取り囲むようにして物を投げ、催涙ガスを撒いたり、発煙筒を着火したりとやりたい放題の行動に出た。その結果、ボカのバスは助手席の窓に大きな穴が開き、さらには選手が座っていたと見られる部分の窓も何枚も割れていた。
主催者側はこのリーベルサポーターが撒いた催涙ガスにより、選手のコンディションに重大な影響があったとして試合のキックオフを遅らせることを決定。数回にわたってキックオフ時間が遅くなると発表された試合は、最終的に中止が決まった。
バスの中にいた選手には負傷者も出た模様で、ボカの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが「試合をやりたくないが、義務を負っている」と話すなど、不穏な空気に包まれた南米王者を決める決戦。アルゼンチン紙「オレ」は、南米サッカー連盟が試合を翌日の開催にすることを明らかにしたと報じた。
サポーターによる蛮行は、大陸王者を決める一戦に水を差したどころではない行為になってしまった。