5秒8の快足でPK奪取だ!! 永井がハリルジャパンの切り札に名乗り

全身から放たれる勝利への気概

 日本代表FW永井謙佑(名古屋)は、3日のW杯ロシア大会アジア2次予選カンボジア戦でバヒド・ハリルホジッチ監督の指令通りに50メートル走5秒8の快足を生かしたPK奪取を狙っている。
 ハリルジャパンは6月16日のW杯2次予選シンガポール戦で0-0ドロー以降、苦しい試合が続いている。東アジアカップでは3試合で一度も勝てず、男女通じて日本史上初の最下位に低迷した。東アジア杯で3試合に出場し、不発に終わっていたスピードスターはこの日の日本代表練習でハリルホジッチ監督からエリア内で相手のファウルを誘い、PKでより確実な得点機会を手にするように指示されたという。永井はこう語った。
「監督は、そのことも練習で言っていた。前線の選手なので、PKをとるチャレンジをしたい。そのためには相手の前に入らないと。そうやってプレーしないと難しい。チャレンジはしないとね」
 指揮官から招集される理由は自覚している。それは、永井が兼ね備える圧倒的なスピードだ。44年ぶりに4強に進出した2012年ロンドン五輪で関塚ジャパンを支えたのは彼の快足にほかならない。
「スピードがあるから評価してもらっている。いまいち最大限に出せてない感はまだある。しっかりコミュニケーションをとっていきたい。危機感? そうですね、ゴールやアシストとか出場すれば狙いたい」
 エリア内へと侵入し、そのスピードあふれる突破を阻むためにPKを獲得する場面も出てくるかもしれない。
 そして、永井は不発に終わった、この数試合を挽回するために、ピッチへと向かう。
「どういう展開になるか。勢いを出してやっていきたい。引く相手には預けて出ればパスが出ると思うし、そういうアクションをし続けること。2つ勝ちたい。それに貢献できるようにしたい」
 東アジアカップでの落胆をバネに、何としても勝利に貢献したいという気概を全身から放っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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