【時系列検証】清水vs神戸で乱闘騒動、「後半AT19分間」の真相――何が起きていたのか?

後半AT8分過ぎ頃から異様なムード、両チームから苛立ちを隠せない状況に

■AT3分19秒:ハイクロスに競り合った清水MF河井陽介と神戸DF橋本和の頭が接触。河井はピッチに倒れ込むなか、ボールを奪った神戸側は敵陣に入りボールキープ。清水の守備でプレーが切れたのは3分40秒のこと。イニエスタも心配そうに河井らを見つめている。

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 頭の接触だったため、流血した河井の意識はもうろうとしており、主審や選手ともに即担架を呼ぶ状況に。しかし清水の主将であるMF竹内涼はプレーを止めなかったことを不服に思ってか、主審に食って掛かっており、鄭大世になだめられた。清水のスタッフは河井を動かさず治療することに。また橋本も側頭部から流血していた。

■AT7分:河井を担架に乗せる。MF兵働昭弘を3枚目のカードで投入。

■AT8分3秒:異様なムードのなか、清水ボールで試合再開。パワープレーに対して神戸はひとまずしのぎ、GK前川黛也がボールキャッチする。この時点で8分26秒が経過し、前川がロングボールを敵陣に蹴り込む。しかしここではタイムアップの笛が鳴らなかった。

■AT8分51秒:再び清水がハイクロスを送り込む。その際DF立田悠悟がFWルーカス・ポドルスキと競り合いにいったが、身体を入れたポドルスキの肘が腹部から胸部付近に入る形となり、倒れ込む。この後プレーは続いたが、ヨンセン監督含む清水陣営がテクニカルエリア内に飛び出して抗議する。治療中、ウェリントンが主審に手で「4」のジェスチャーをする。

 この辺りで、明らかに両チームから苛立ちを隠せない状況となった。立田はAT11分43秒に担架でピッチ外へと運ばれた。

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