神戸イニエスタ、乱闘騒動で仲裁役 味方制止の瞬間投稿…スペイン紙絶賛「同僚をなだめた」
清水戦の後半アディショナルタイム15分に乱闘騒動…イニエスタの冷静な行動に母国紙注目
24日、J1第33節で清水エスパルスとヴィッセル神戸が対戦し、3-3で迎えた後半アディショナルタイム15分に両軍が入り乱れる乱闘騒動が勃発した。神戸のFWウェリントンや元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが怒りを露わにしたなか、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが冷静に仲裁役を務め、スペイン紙「AS」も「同僚をなだめる役割を果たした」と称えている。
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試合は前半26分、イニエスタの華麗なループパスからMF藤田直之が決めて神戸が先制。同39分にMF河井陽介の一撃で清水に追いつかれるも、後半7分にFW古橋亨梧、同17分にMF三田啓貴の連続ゴールで神戸が3-1とリードした。ところが終了間際の同42分にFWドウグラスに1点返されると、アディショナルタイム14分にはCKで攻撃参加した清水のGK六反勇治に渾身のヘディングシュートを叩き込まれた。
神戸は意気消沈するなか、後半アディショナルタイム15分にそれは起きた。清水MF石毛秀樹に対して神戸FWウェリントンが激しいタックルをお見舞いすると、相手ベンチとの言い合いをきっかけに両軍が入り乱れる乱闘騒動に発展。事態は一度収束したが、直後に退場処分を言い渡されたウェリントンが激高し、間に入った六反を投げ飛ばすなど荒れた展開となった。再開直後に笛が鳴り、試合は3-3で終了している。
終盤に起きた乱闘騒動を報じたスペイン紙「AS」は「ポドルスキは格闘し、イニエスタは三人の同僚を乱闘から引きはがした」と言及。今夏にバルセロナから神戸に移籍したイニエスタの行動に注目。ウェリントンやポドルスキが相手に食って掛かるなか、積極的に間に割って入ったイニエスタは、冷静になるように呼びかけながら仲裁役を務めた。
イニエスタの行動に注目した同紙は、両軍が入り乱れ、ヒートアップする味方を両手で押さえつけている“瞬間”を紹介。「ウェリントンが乱闘を開始し、ポドルスキは平静さを失った。イニエスタはキャプテンのように同僚をなだめる役割を果たした」と絶賛している。この日、神戸のキャプテンを務めていたのはポドルスキだったが、乱闘騒動の最中でイニエスタがキャプテンとしての役割を担ったと称えた。
神戸は追いつかれたが、勝ち点1を獲得してJ1残留を確定させた。後味の悪さが残る一戦となったものの、そのなかでイニエスタが見せた行動は称賛に値するものと言えるだろう。