吉田に強力ライバル登場! サウサンプトンがオランダ代表DFを21億円で駆け込み補強
身長193センチながら技巧派のセルティックDFファン・ダイク
日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンが移籍マーケット最終日となる1日、スコットランド王者セルティックからオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを獲得することになったと、英「スカイ・スポーツ・ニュースHQ」が報じている。移籍金は約1150万ポンド(約21億2800万円)と伝えられている。
欧州主要国の大半は8月31日いっぱいで移籍マーケットが終了。イングランドは8月31日が祝日だった関係で9月1日の18時まで(日本時間2日深夜2時)マーケットが開かれている。サウサンプトンはこの最終日で、ロナルド・クーマン監督の熱望するセンターバックの獲得にこぎつけた。セルティックでプレーするファン・ダイクだが、UEFAチャンピオンズリーグのプレーオフでマルメ(スウェーデン)に敗れて本戦出場を逃したこともあり、移籍が濃厚と見られていた。
サウサンプトンは昨季リーグ戦38試合で33失点と、優勝したチェルシーに次ぐ堅守を誇った。しかし、その中でレギュラーを務めたベルギー代表DFトビー・アルデルバイレルトがトットナムへ移籍。さらにルーマニア代表DFフロリン・ガルドシュがプレシーズンに全治6ヶ月以上という重傷を負うなど、選手層に不安を残していた。イングランド代表経験を持つDFスティーブン・コールカーを1年間の期限付きで獲得したが、指揮官はさらなる補強を示唆していた。
ここまでは日本代表DF吉田麻也、主将のポルトガル代表DFジョゼ・フォンテのコンビが継続して起用されているが、コールカーを含めた3人を同時起用するシステムも採用するなど、試行錯誤が続いている。
24歳のファン・ダイクは身長193センチという長身で、力強さと足元の技術を兼ね備えている。スピードには難があるものの、クラブでは直接FKのキッカーも務めるなど攻撃での貢献度も非常に高い。一時はアーセナルやマンチェエスター・シティといったプレミアのビッグクラブも熱視線を送っていたとうわさされるライバルの登場で、ここまでは出場機会を得ている吉田にとっては強力なライバル登場となった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images