清水GK六反勇治、「90+14分」に奇跡の同点ヘッド! 2010年以降でJ“最遅”記録
CKで攻撃参加しヘディング弾、2016年に川崎FW小林が記録した「90+10分」を4分更新
J1リーグの清水エスパルスは24日、本拠地のIAIスタジアム日本平で第33節ヴィッセル神戸戦に臨み、一時2点のリードを許しながら、終盤に猛攻を見せて3-3のドローに持ち込んだ。その試合で元日本代表GK六反勇治が、攻撃参加したCKから起死回生の同点ゴールを決めたが、それが「90+14分」のゴールとなり、アディショナルタイム表記が始まった2010年以降のJリーグで最も遅い一撃となった。
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J1残留争いに絡む神戸を相手にした一戦は前半26分、MFイニエスタの華麗なループパスからMF藤田直之に決められ先制を許す。同39分にMF河井陽介のゴールで清水が追いつくも、後半7分に神戸のFW古橋亨梧、同17分にMF三田啓貴に連続ゴールを許し、1-3とリードを許した。
しかし、ドラマはゲーム終盤に待っていた。ホーム最終戦で負けられない清水は後半42分、FWドウグラスが決めて1点を返すと、負傷者が多く出た影響により長く取られたアディショナルタイム14分に左CKを獲得する。1点を奪うべく、GK六反もゴール前に上がると、キッカーを務めたMF石毛秀樹の右足から放たれたクロスを、ゴール前で下がりながらドンピシャのヘディングシュート。守護神による、土壇場での起死回生の一撃にスタジアムは特大の歓喜に包まれた。
GKがスコアラーとなるだけでも稀なケースだが、この「90+14分」、つまり「104分」という時間帯に記録されたゴールも珍しいものだ。Jリーグがアディショナルタイムを表記するようになった2010年以降で、これまで最も遅かったのは2016年9月25日に行われたJ1第2ステージ第13節の川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの試合で、川崎のFW小林悠が「後半アディショナルタイム10分」に記録したゴールであり、六反の一撃が最も遅いものとなった。
試合はその後、乱闘騒動が起きるなど大荒れの展開となったが、日本代表への招集経験がある31歳のGK六反が、リーグ史にその名を刻むゴールを決めた。