ミラン本田が定位置確保へ! 117億円の大補強もトップ下獲得ならず

伊紙はトップ下で先発予想

 日本代表FW本田圭佑は今夏の移籍市場閉幕後も、ACミランで定位置を確保すると、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が予想した。同紙は、各クラブの新戦力を加えたフォーメーション特集を組み、日本の司令塔がトップ下で先発出場すると予想している。
 ミランは、久しぶりに巨額の資金を移籍市場へと投入した。ローマから獲得したイタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチ、DFアレッシオ・ロマニョーリにそれぞれ移籍金2000万ユーロと2500万ユーロ、セビージャから獲得したコロンビア代表FWカルロス・バッカに3000万ユーロ、シャフタール・ドネツクから獲得したブラジル代表FWルイス・ゴンザレスに800万ユーロをつぎ込むなど、計8645万ユーロ(約117億円)を市場に投入。売却益は2500万ユーロ(約34億円)で、6145万ユーロの赤字(約83億円)と分析。昨季より陣容を強化したチームの補強に対し、ガゼッタ紙は6点とまずまずの評価を与えている。
 そして、特集では今季の予想スタメンを紹介。4-3-1-2システムで、前節エンポリ戦で出番のなかった本田はトップ下のスタメンに入っている。前線にはバッカ、アドリアーノの2トップが並ぶ。英ワトフォードへの放出も浮上した元スペイン代表U-21スソは予想スタメンから外れた。エンポリ戦で後半トップ下で起用され、1アシストなどの活躍を見せたMFジャコモ・ボナベントゥーラは3ボランチの左と予想されている。
 ミランは移籍市場最終日までゼニトのベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、サンプドリアのイタリア代表MFロベルト・ソリアーノら中盤の実力者の補強に必死だった。だが、アドリアーノ・ガッリアーニCEOはトップ下の補強を実現させることができなかった。今季リーグ戦で苦境に直面していた本田だが、地元メディアは先発の座を取り戻すと予測した。
 今季リーグ開幕2試合で1勝1敗ながら苦しい内容が続くミラン。83億円の赤字補強にふさわしい強さを見せられるのか。3シーズン連続で栄光の背番号「10」を託された本田は復活を目指す名門の先発にふさわしい活躍が期待される。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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