デ・ヘアの移籍消滅、書類提出28分遅れに飛び交った臆測 「古いPCが原因」「わざと」

ナバスの交渉見直しが要因か?

 今年も、移籍マーケット最終日となる8月31日の締め切り日に大きなドラマが待っていた。レアル・マドリードと、マンチェスター・ユナイテッドの間で行われていたスペイン代表GKダビド・デ・ヘアと、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスの移籍交渉は、両クラブ間で合意に至っていたものの、最終的に実現しなかった。
 移籍完了のためには、現地時間8月31日中に必要書類をスペインプロサッカー機構(LFP)に提出しなくてはならない。しかし、スペイン地元紙「アス」は、レアルが書類を提出したのは、日付をまたいだ9月1日の0時28分だったと報じている。レアルは28分の遅刻により、スペイン代表のスターGK獲得を逃すことになったという。
 リポートによれば、ユナイテッドとレアルの両クラブが、デ・ヘア移籍で完全合意に至ったのが、8月31日の23時30分ごろ。移籍金は3000万ユーロ(約40億8000万円)だったといわれている。一方では、ナバスの移籍交渉も進められており、1500万ユーロ(約20億4000万円)で合意に達していた。しかし、その後にナバスが契約内容に変更を望み、その対応に追われたことで、ユナイテッドから送られてくる必要書類の到着が間に合わなかった。
 移籍マーケットが閉幕を迎えた直後には、ソーシャルメディア上でさまざまな臆測が飛び交った。「アス」英語版ツイッターは、「ユナイテッドからの書類は時間内に送られていた。しかし、LFP側はフォーマットが合わずに書類ファイルを開くことができなかったらしい。彼らはWindows95でも使っているのか?」と投稿。さらに、そのほかにも「ユナイテッドからの書類は23時59分に届いていた」、「ユナイテッドはあえて0時1分に書類を送った」など情報が入り乱れている。
 
 この夏を通して話題となっていたデ・ヘア移籍の話題だが、最後はわずか28分遅れでレアルの野望が泡と消えていったようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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