堂安律は「小野伸二のレールにいる」 オランダ紙が“偉大なパイオニア”の後継者に認定
フェイエノールトで5年間プレーし、オランダで抜群の人気を誇った元日本代表MFと比較
フローニンゲンのMF堂安律は、森保一監督率いる日本代表でも主力の一人に定着しつつある。オランダで研鑽を積み、目覚ましい飛躍を遂げる20歳のレフティーに対する世界的な評価は高まっているが、海外の専門家は元日本代表MF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)と同レベルの影響力をもたらしているとの見立てを立てている。
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堂安はオランダ挑戦1年目の昨季、いきなりリーグ戦29試合で9得点4アシストの好成績をマーク。2年目の今季も開幕戦で新シーズンのチーム第1号となる得点を奪い、日本代表にも初選出。9月のコスタリカ戦(3-0)でA代表デビューを飾ると、10月のウルグアイ戦(4-3)では初ゴールを挙げるなど、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF南野拓実(ザルツブルク)とともに“魅惑の2列目”を形成している。
瞬く間に日本代表で地位を築いている堂安だが、その影響力はプレーするオランダでも高まっているという。オランダ紙「デ・テレグラフ」は、「ドウアンは“オノのレール”にいる」と特集。スポーツマーケターのエドワード・リッカート・デ・コエ氏の見解を紹介している。
「シンジ・オノのように、彼は母国でスターの域にいる。期待通りの成長で、人気はオノに近づいているようだ」
小野は2001年から5シーズンにわたってフェイエノールトでプレーし、主力としてUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)やチャンピオンズリーグでも活躍した。現地でも絶大な人気を誇ったが、堂安のオランダにおける影響力も偉大な先駆者の域に到達しつつあるという。
オランダメディア「voetbalzone」も「フローニンゲンのスター、リツ・ドウアンへの注目度はとてつもなく大きい」と取り上げ、「フローニンゲンは日本でオランダフットボールのために突破口を切り開いた」と日本のマーケットの中心にいると分析している。
「リツ・ドウアンはエールディビジのサプライズの一つだけでなく、日本を代表するアタッカーとして素晴らしい素質を示している。彼の故郷では、ドウアンの周辺で熱狂が巻き起こっている。ドウアンのために、(12月2日に行われる)フローニンゲンvsNACの一戦には140~200人のジャーナリストが来ると予想されている」
欧州ビッグクラブ移籍の可能性も取り沙汰されている堂安。その価値は、“世界レベル”の域に突入しているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)