モウリーニョ監督がベルギーでスカウト活動? 中盤の職人ヴィツェル視察と英紙報道
マンU所属の選手がいないなか、ベルギーに足を運んでアイルランド戦を観戦
ベルギー代表は現地時間15日、UEFAネーションズリーグのグループステージ第5節でアイルランド代表に2-0で勝利した。この一戦をマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督が観戦していたことから、ドルトムントに所属するベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの獲得を狙っているのではないかと噂されている。英紙「ザ・サン」が伝えた。
ベルギー対アイスランド戦にはユナイテッドの選手は出場しておらず、モウリーニョ監督はなぜ開催地ブリュッセルに赴いたのかと注目を浴びていた。
その理由としては当初、トットナムに所属するDFトビー・アルデルヴァイレルトを来夏に獲得するための視察ではないかと報道されていた。しかし、ベルギー紙「Het Laatse Nieuws」によれば、モウリーニョ監督の視線の先にいたのはアルデルヴァイレルトではなくヴィツェルで、今冬の獲得を考えている可能性があるという。
ヴィツェルは今年8月に中国の天津権健から移籍金1700万ポンド(約24億6000万円)でドルトムントに完全移籍。かつてベンフィカやゼニトにも所属した中盤のユーティリティーは、新天地にすぐさまフィットし、ここまで公式戦17試合全てに出場して3ゴールを挙げている。
FWミシー・バチュアイ(バレンシア)の2ゴールで勝利したアイスランド戦、ボランチとしてフル出場したヴィツェルは70本のパスのうち67本を成功させ、成功率は96%にも達した。さらに空中戦での勝率は60%、タックル成功率は50%。放ったシュートは1本で、相手にブロックされてゴールとはならなかったが、モウリーニョ監督はヴィツェルに好印象を持ったようだ。
モウリーニョ監督は試合を65分間観戦し、去り際に「なぜ霧の濃いベルギーに来たのか?」と問われると「天気だよ」と笑って答え、イギリスの悪天候から逃れるためだったとジョークを飛ばしたという。
果たして名将の真意は――。ユナイテッドは今冬にヴィツェル獲得に動くのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)