バルサ、問題児の仏代表FWデンベレを早期放出でも… ドルトムントに50億追加支払いか
練習の無断欠席などピッチ外の振る舞いも注目されるデンベレ、同僚FWスアレスも苦言
バルセロナはリーガ・エスパニョーラで首位に立っているなか、波に乗り切れていないのがフランス代表FWウスマン・デンベレだ。“問題児”化しつつあるなかでクラブは頭を悩ませているが、早期放出を実行した場合、以前の保有元であるドルトムントに約50億円もの追加支払いをしなければならないという。スペイン紙「マルカ」がドイツメディアの「ディ・ヴェルト」を引用する形で伝えている。
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デンベレは昨夏、パリ・サンジェルマン(PSG)に移籍金2億2000万ユーロ(約293億円)で放出したブラジル代表FWネイマールの後釜として即加入。市場価格がインフレしていることもあり、ドルトムントに1億500万ユーロ(約134億5000万円)の移籍金を支払ってバルサの一員となった。
類稀なスピードを時折見せるものの、バルサのパスワークの中でなかなか生きる場面は少なく、1月にブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが加入したこともあってバックアッパーが定位置となった。また練習の無断欠席などピッチ外でもお騒がせの面があり、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスからも苦言を呈されるほどだ。
バルサの関係者は「現時点では放出するシナリオは考えていない」とデンベレの覚醒を待つ意向を示しているが、その裏側にはドルトムントとの条項があるようだ。もしデンベレを早い段階で他クラブに売却した場合、バルサは移籍金を得る一方、ドルトムント側に4000万ユーロ(約51億円)もの金額を払わなければならないことになっている。そしてこの条項はデンベレが結んだ契約の2022年まで有効なのだという。
バルサとしてみれば、売却益を得たとしても約50億円をドルトムントに譲る形になることを考えれば、デンベレの覚醒に必死になるのも自然なことだろう。そんな複雑な事情のなか、本人は気持ちを入れ替えて真の主力となれるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)