堂安に続く“U-21世代アタッカー”は? ドバイ遠征総括、東京五輪へ競争激化の予感
飛び級の17歳久保も存在感、横内監督代行は守備面も評価
そして飛び級で選出された17歳の久保も、キラリと光るプレーを見せた。クウェート戦では上田の動き出しにピンポイントで合わせる鋭いパスを披露。「上田選手は背後の動き出し、トラップの質もすごく良いなというのは練習から思っていて、ああいうボールをつけたほうが生きるのかなと思っていた」と語るとおり、周りの選手の特徴を生かすプレーでアシストを記録している。
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また横内昭展監督代行が「ボールを奪われた瞬間に、しっかり相手を牽制して奪ったりするシーンもあった」と評価したように、守備面の良さを見せたことはポジティブな要素。あとは「やっぱりゴールなりアシストなり、最後のところで何回か惜しいチャンスがあったので、それを惜しいで終わらせないように」することで、価値を高めていきたいところだ。
A代表で活躍する堂安律(フローニンゲン)を含めて、楽しみな人材が増えてきた東京五輪世代の攻撃陣。残り1年半、熾烈なポジション争いによって互いを高め合い、成長していくことが、2020年東京五輪やその先の2022年カタール・ワールドカップへとつながっていく。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。