露呈した守備的チーム対策と選手層の薄さ 英記者が未招集の久保ら欧州組追跡を推奨
大迫&中島は後半途中から出場して存在感「ファーストチョイスが誰なのかを誇示した」
先発した杉本健勇(セレッソ大阪)、北川航也(清水エスパルス)、伊東純也(柏レイソル)のインパクトは乏しかった。伊東は自身の代名詞となる右サイドに配置されたものの、何度か訪れたチャンスを生かせず。途中出場の大迫と中島がアタッキングサードの停滞を大幅に改善し、ゴールも奪ってファーストチョイスが誰なのかを誇示した。
アジアカップの出場枠がこれまでの16チームから24チームに増え、最大7試合を戦わなければいけない分、森保監督はベンチにも質の良い選手を必要としているのは間違いない。キルギス戦で守備的なチームへの戦い方はある程度確認できたとはいえ、当然ながら満足できないだろう。
急務である長友の後継者探しに加え、武藤嘉紀(ニューカッスル)や久保裕也(ニュルンベルク)らこれまで呼んでいない欧州組の追跡も進めるべきだ。UAE遠征を行った東京五輪世代のU-21日本代表組を含め、アジアカップのメンバーにサプライズ選出されるのかどうか。楽しみに待ちたい。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)
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マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。