「こういう相手に勝っても…」 FK弾マークの原口、アジア杯優勝を見据えて辛口評価
日本代表としては2013年9月以来の直接FKによる得点を決めるも喜びは爆発させず
日本代表MF原口元気(ハノーファー)は、20日の国際親善試合キルギス戦で4-0と大勝した試合後も、自身のゴール後と同じく「こういう相手に勝ってもアジアカップで優勝できるわけじゃない」と喜びを爆発させることはなかった。
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原口はキルギス戦で左サイドアタッカーとして先発出場。開始2分にA代表デビューのDF山中亮輔(横浜F・マリノス)が先制ゴールを決めて迎えた前半19分、ペナルティーエリアのすぐ外、左45度付近で縦に突破を仕掛けるとファウルを受けた。その位置で得たFKに、キッカーのポジションについた。
すると、短い助走からニアサイドを狙ったキックは相手GKのキャッチミスを誘い、そのままゴールへ。キックそのものは不本意だったのか、原口は苦笑いを浮かべた。それでも、これが日本代表チームとしては2013年9月6日の国際親善試合グアテマラ戦(3-0)以来の直接FKによるゴールだった。
試合後、山中は「元気くんがもらったFKなので、元気くんが蹴りたいといったので何も問題はなかった」と話し、自らの強い意志でキッカーに立候補したことを明かした。
しかし、そうした勝利にも今年のロシア・ワールドカップを経験した原口は全く浮かれることはなかった。
「簡単ではなかったですし、真剣に戦ってくれたので引いた相手との練習にもなった。こういう相手に勝ってもアジアカップで優勝できるわけじゃないので、一つの練習として捉えて本番に向けて準備したい」
アジアカップでは、ウズベキスタン、オマーン、トルクメニスタンと同組のグループステージを戦う。このなかでは、初戦で対戦するトルクメニスタンは引き分けも最高の結果とばかりに引いて守ることは予想される。そうした意味では、良いシミュレーションになったのだろう。
MF堂安律(フローニンゲン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)といった2列目トリオが脚光を浴びるなか、ゴールという結果を残した原口はアジア王者を狙う戦いを見据えている。