「まだまだ全然足りない」 A代表デビューの山中、長友擁する左SB争いの現在地に言及

A代表デビューを飾ったDF山中【写真:Getty Images】
A代表デビューを飾ったDF山中【写真:Getty Images】

試合開始2分で初ゴールを奪う最高のデビューも、球際やパスでの課題を痛感

 森保一監督率いる日本代表は20日、国際親善試合キルギス戦で4-0と勝利し、就任から5戦負けなしで2018年を締めくくった。この試合でA代表デビューを飾ったDF山中亮輔(横浜F・マリノス)は、開始2分でゴールを決めるなどアジアカップ前最後の試合で猛アピールしたが、「まだまだ全然足りない」と左SBの争いについて見解を述べた。

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 A代表デビューを飾ったレフティーに見せ場が訪れたのは前半2分だった。前線にボールが入り、FW杉本健勇(セレッソ大阪)が左サイドをルックアップすると猛然と駆け上がる姿があった。そこに丁寧なパスが出されると、山中は得意の左足を一閃。これが低いライナーでファーポストを捉え、ボールはゴール内に跳ね返った。

 これまでの日本代表デビュー弾の最速は、2015年8月2日の東アジアカップ北朝鮮戦(1-2)でFW武藤雄樹(浦和レッズ)が決めた開始3分だったため、その記録を塗り替えた。

 山中はその後も持ち前の攻撃参加で左サイドを活性化し、攻撃に厚みをもたらした。チームもMF原口元気(ハノーファー)、FW大迫勇也(ブレーメン)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)にゴールが生まれ、森保体制初のアジア勢との激突したキルギス戦を4-0で勝利した。

「引いた相手でブロックを作っていて崩し方は難しかったけど、いろいろな選手とできてすごく楽しかった」

 初代表、さらには海外組との初共演を「楽しかった」と振り返った山中だが、左SB争いを牽引してきたDF長友佑都(ガラタサライ)について話が及ぶと、自らに厳しい評価を下した。

「まだまだ全然足りないと思っているし、日本代表の練習からも力不足を感じる。手応えは分からないけど、今日は自分のプレーを出すことしか考えていなかったし、ある程度は出せたと思う。球際を向上させたいし、奪った後の1本目など細かいミスもあったので反省してやりたい。地に足をつけて残り2試合ですけどJリーグで頑張りたい」

 来年1月に行われるアジアカップのメンバー入りに向けて、アピールの継続を誓った。

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