山中が武藤の記録を塗り替えるメモリアル弾、原口もFKで代表通算８ゴール目

　森保一監督率いる日本代表は20日、豊田スタジアムで年内最後となる国際親善試合キルギス戦に臨んだ。来年1月のアジアカップ（UAE）に向けた最終テストの一戦は、開始2分にDF山中亮輔（横浜F・マリノス）が史上最速の代表デビュー弾を叩き込み、原口元気（ハノーファー）がFKで代表通算8ゴール目をマークするなど2-0で前半を折り返した。

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　16日のベネズエラ戦（1-1）から先発11人を総入れ替えした日本は、GKに権田修一（サガン鳥栖）、最終ラインに室屋成（FC東京）、槙野智章（浦和レッズ）、三浦弦太（G大阪）、山中を起用。2ボランチに三竿健斗（鹿島アントラーズ）と守田英正（川崎フロンターレ）、2列目に原口、北川航也（清水エスパルス）、伊東純也（柏レイソル）、そして1トップに杉本健勇（セレッソ大阪）が入った。

　試合は開始2分に動く。右サイドから相手ゴール前に迫った日本は、中央の杉本から左サイドを走り込んだ山中へ横パス。走り込んだ山中が思い切り良く左足を振り抜くと、低弾道の強烈な一撃が右ポストに当たり、そのままゴールに吸い込まれた。前半2分での代表デビュー弾は、2015年東アジアカップでFW武藤雄樹（浦和）が決めた開始3分を塗り替えるメモリアルゴールとなった。

　球際で素早く寄せてボール奪取を図り、左右からの仕掛けを見せる日本は、前半19分に相手ペナルティーエリア左でFKを獲得。キッカーの原口が右足を振り抜くと、ニアサイドで相手GKが反応するも、処理を誤ってそのままネットを揺らし、日本が2-0とリード。原口は代表40試合で8ゴール目をマークした。

　その後左右から果敢な仕掛けを披露した日本は、前半29分に原口のドリブル突破から伊東がフリーでシュートを放つも、これは惜しくも枠外に外れた。その後も主導権を握り続け、FIFAランク90位のキルギスを圧倒した同50位の日本が2-0とリードしたまま前半を終えた。