南野拓実、“華麗ターン”誕生秘話 指導者が証言…「小学3年から変わらない」ものとは?

体格で敵わなくても、相手の力を吸収し、反発力を利用する方法。それを象徴するシーンはウルグアイ戦でも見せてくれた【写真:田口有史】
体格で敵わなくても、相手の力を吸収し、反発力を利用する方法。それを象徴するシーンはウルグアイ戦でも見せてくれた【写真:田口有史】

貪欲にゴールを狙い続ける南野が貫く姿勢 「本能的な部分が今もすごく残っている」

 前半10分、中島のスピードある縦パスを後ろ向きで受け、右足でトラップ。さらにアトレチコ・マドリードの主力DFディエゴ・ゴディンを背負いながら華麗な反転でかわすと、あっという間に相手二人を置き去りにした。再び右足でボールを二度コントロールし、DF一人を振り切って右足でシュートを突き刺した。
 
 相手をいとも簡単にかわしたあの一瞬に、幼い頃から磨き上げたボールの置きどころや体の使い方など、これまで培ってきたものが凝縮されていた。

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 南野の最大の強みは「ゴールに向かう」ことを貫く姿勢だろう。少年時代から知る吉川さんは「本能的な部分が今もすごく残っている。ゴールに向かうこと。みんな子どもの頃に持っていたけど、今の子は知識が入って判断しちゃう。そういうことが拓実は削られていかなかった」。貪欲にゴールを狙い続ける23歳のストライカーは、森保ジャパンでも3試合連続ゴールを含む4戦4発と新エース候補と名乗るには十分な結果を残している。

「今は自分に何ができるかしか考えていない。得点してもアジアカップやワールドカップに出られなかったら意味がないので、地に足をつけて頑張りたい」

 堅実に進む新エースロード。だが、その顔はただ無邪気にボールを追っていたあの頃と同じだ。染みついた多彩な足技を武器に、永遠のサッカー少年は森保ジャパンで道を切り開いていく。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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