南野拓実、“華麗ターン”誕生秘話 指導者が証言…「小学3年から変わらない」ものとは?
技術向上に特化したスクールで身に付けたターン、通常より小さなコートで磨いた武器
強く、そして繊細――。急成長中の日本代表MF南野拓実にピッタリな言葉だ。森保一監督率いる日本代表の新エース候補として一気に名を上げた若きアタッカーは、新体制下の初陣から3試合連続ゴールを決めるなど活躍。16日のベネズエラ戦でも先発し、後半32分までプレーした。
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南野の特長の一つは、ほれぼれするような正確なボールコントロール技術で、小学生時代に培われた努力の賜物だ。小学3年生の頃にMF堂安律(フローニンゲン)やMF中島翔哉(ポルティモネンセ)も通っていたサッカー塾の「クーバー・コーチング」に通い始めた。技術向上に特化したスクールで、足しげく通った同校でいまや南野の武器とも言える巧みなターンを身につけた。
練習は週2回、1回80分間。基礎練習では多彩なボールコントロール方法を叩き込まれる。南野を指導した吉川啓太さんは「ファーストタッチにフォーカスした練習があって、正面だけじゃなく、角度をつけたコントロールができるようにする。週替わり、もしくは日替わりでいろんなボールコントロールをやる」と当時を振り返る。
多彩なタッチの仕方を状況によって使い分け、自身に合ったターンやドリブル、フェイントなどを作り上げていくという。さらにフルコートではなく、フットサルコートで行うという工夫が施されている。あえて通常より小さなピッチで練習することで相手のプレッシャーが速くなる一方、ボール保持者にとっては素早い状況判断が求められ、必然的に技術も高まっていく。