韓国代表“正GK争い”に母国メディア注目 Jリーガー守護神が一番手も「実力証明できず」

ベント新体制で3試合に先発出場しているGKキム・スンギュ【写真:Getty Images】
ベント新体制で3試合に先発出場しているGKキム・スンギュ【写真:Getty Images】

神戸のキム・スンギュがベント新体制で3試合に先発 「信頼されている」

 韓国代表は17日、オーストラリア代表と敵地で対戦し1-1で引き分けた。試合は前半22分にFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)のゴールで先制したが、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許してしまった。

 韓国メディアは、たった一つのチャンスを決めたファン・ウィジョに注目する一方、「GK争いは原点に戻った」とスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」が報じている。

「GKキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)が、ナンバーワンGKとして、確かな実力を証明できなかった」

 今回のオーストラリア戦で、韓国代表に招集されていたGKは3人。キム・スンギュ、キム・ジンヒョン(セレッソ大阪)、そしてチョ・ヒョヌ(大邱FC)だった。

 同サイトは「キム・スンギュはパウロ・ベント監督の就任以降、行われたAマッチ5試合で3度も先発出場を果たし、信頼を勝ち取った。チョ・ヒョヌとキム・ジンヒョンはともに1試合の先発。それと比較しても信頼されているのが分かる」と、正GK争いはキム・スンギュが一歩リードしている事実を伝えている。

 ベント監督はGKを選ぶ際に、ビルドアップの能力を重要視している面がある。そのうえで同サイトは、「3選手中、(キム・スンギュの)足もとの技術が最も優れていると評価されている」としながらも、「3試合でチャンスをつかんでいるが、ビルドアップで合格点をもらうことができなかった。数回のパスミスによってピンチを招いた。オーストラリア戦もそのようなシーンがあった」とし、安定したパフォーマンスを見せられなかったと報じた。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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