【W杯詳細分析・ギリシャ-コロンビア】日本が絶対に負けられない相手ギリシャ 初戦で浮かび上がったライバルの特徴とは

コロンビアに先制された後に自らのスタイルを捨てたギリシャ

 

 次は試合を通しての図を見てみよう。

 ギリシャ×コロンビアフル

 双方のゴール前のプレーが全体の約四分の一ずつ、中盤のプレーが約半分。ポゼッション率はギリシャが若干高いがほぼフィフティ・フィフティという状況だ。パスの成功率もコロンビア82.6%に対しギリシャ82.7%とほとんど変わりない。つまり大体同じくらいのパスを同じくらいの成功率で、ピッチ上を均等に回していたというイメージになる。

 実は失点直後の5分間はギリシャの自陣が10%、中盤が50%、コロンビア陣内が40%、ポゼッション率はギリシャが57%にまで高めている。つまりギリシャは失点と同時にすぐに自分たちのスタイルを捨てて点を奪いに行ったのだ。

 ギリシャのDuals(フィフティ・フィフティのボールの奪い合いのデータ)67勝52敗(勝率56.3%)、流れの中からのクロスボールは18本、対するコロンビアが5本と、いかにギリシャがアグレッシブに攻め立てたかが見て取れる。一方、先取点を取ったコロンビアも試合を通して自分たちのスタイルとは逆のプレーをやり切ったことになる。試合結果はコロンビアの3-0と完勝だ。

 コロンビアは攻撃とポゼッションをストロングポイントに何十年も続けてきたことと異なるプロセスで確実に勝利を手にしたことになる。

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