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【W杯詳細分析・ギリシャ-コロンビア】日本が絶対に負けられない相手ギリシャ 初戦で浮かび上がったライバルの特徴とは
ギリシャは最新のFIFAランキング12位、過去10年間を見ても常に20位以内に位置する安定したチームだ。2004年の欧州選手権で優勝経験もあるがワールドカップにおいてはさほど実績を残していない。過去6試合を戦い、先の2010年南ア大会でナイジェリアに2-1で勝利した1勝のみだ。
コロンビア代表の最新FIFAランキングは8位だが昨年の8月にはその順位を3位にまで上げたことがある強豪国。コロンビアは1966年以降のワールドカップにおいてボールポゼッション率の平均が58%と最も高いチームだ。1試合当たりのパスの本数794本、成功率85%いずれも最高値を記録している。
試合はコロンビア代表アルメロが開始5分、試合に入ったばかりでエンジンがかかる前のギリシャから先取点を奪った。堅守速攻を得意とされているギリシャにとって早い時間の失点はゲームプランを大きく壊すことになる。その壊れ方が興味深い。
まずはイラストを見てほしい。図は両チームがどのエリアでプレーしたか、また、それぞれのチームのポゼッション率を表したものだ。最初のイラストはキックオフから失点までの5分間、次のものは試合を通してのものだ。
コロンビアの64.1%という高いポゼッション率も過去の平均が58%だったことを考えれば彼らの力通りの数値だ。ギリシャの35.9%も守ってカウンターというスタイルのチームではよく見かける数値である。
コロンビアがギリシャ陣内に押し込み、自分たちのゴール前までボールを運ばせないというスタイル、一方ギリシャは自陣でプレーさせてもゴールは割らせず、素早く相手ゴール前に運び、チャンスを狙うというそれぞれのスタイルが反映されている。