悩めるファン・ハール監督 ゴール欠乏症にも「パニック契約はない」と宣言

前線の補強は進まず

 

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は30日、敵地スウォンジー戦で今季初黒星を喫した。チームは、開幕からリーグ4試合で3得点というゴール欠乏症に悩んでいるが、パニック補強は展開しない方針を明らかにしている。英BBCは「ルイス・ファン・ハールいわく、マンUはパニック契約を計画していない」という見出しで特集した。
 昨季リーグ2試合でいずれも敗れた天敵・スウォンジー相手にまたしても苦杯をなめさせられた。オランダ人指揮官は、リーグ戦における得点力不足についての質問にこう語った。
「マンUのようなクラブで満足しているなんてことは絶対に言えない。だが、これまでスカウトしたことのない選手を獲得することはない」
 移籍市場閉幕を目前にして、広大なスカウト網から漏れた逸材を急に獲得することはないと主張した。昨季は移籍市場閉幕日にモナコからコロンビア代表FWラダメル・ファルカオを期限付き移籍で獲得したが、ファルカオはリーグ4得点で終了。買い取りオプションを行使せずに、今季モナコからチェルシーに再びレンタルで移籍している。オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーはトルコ強豪フェネルバフチェに移籍した。
 一方で、パリ・サンジェルマンにアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアというワールドクラスの実力者を放出し、バルセロナのブラジル代表FWネイマール、レアル ・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルといったスーパースターの獲得に動いてきた。
 しかし、世界最高のブランド力と圧倒的な資金力を持っても補強は実現していない。
「欲しい選手だけでなく、相手のクラブやいくら移籍金を出したいか、などによるもの。多くのことでこちらの自由にはならない」
 今季も、イタリア代表DFマッテオ・ダルミアン、フランス代表MFモルガン・シュナイデルラン、ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーと数々の実力者を獲得しながらも、前線にスーパースターを獲得できていない。

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