「私は狂ってはいるが馬鹿ではない」 ラニエリ監督、降格危機フルハムの再建に自信
プレミア最下位の新監督に就任 「私はこういう戦いが好きなんだ」
2015-16シーズンにレスター・シティをプレミアリーグ初制覇に導いて時の人となったクラウディオ・ラニエリ氏が、今季プレミア最下位に沈むフルハムの新監督に就任した。チームは危機的状況にいるが、指揮官は「私は狂ってはいるが馬鹿ではない」と復活への意気込みを語った。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
フルハムのここまでの成績は、12試合を終えて1勝2分9敗の勝ち点5。11得点31失点と守備の脆さが顕著となっており、ラニエリ監督にはまずディフェンス面での改善が求められるだろう。そして、優勝したレスター時代にはプレミア残留ラインとも言われる「勝ち点40」が目標と繰り返していたが、フルハムでもまず目指すは残留ラインへの浮上だ。
ラニエリ監督は「私がここに来たのは十分なクオリティーがあると思ったから」と自信をのぞかせている。最下位チームでの仕事を引き受けることは簡単な決断ではなかったはずだが、「私は狂ってはいるが馬鹿ではない」とチーム選びは間違っていないと主張した。
「私がパルマに行った時、友人は皆『あそこへ行くなんてお前は狂っている』と言った。カリアリに行った時も彼らは最下位で、みんながもうダメだと諦めていた。私はこういう戦いが好きなんだ。性格的にね」
ラニエリ監督はかつてカリアリをセリエC1からセリエAに導いた実績を認められた。また2007年には降格圏にいたパルマの監督を引き受け、見事セリエA残留を果たしている。こうした過去の実績があるからこそ、フルハムでの仕事にも自信を持っているようだ。
「私にはできる。そう思っている。簡単ではないが、信じている。ディフェンスを改善するのにどれくらいの時間がかかるかは分からない。選手たちが私のフィロソフィーを理解するのに、どれくらいの時間がかかるか次第だ」
「ミラクル・レスター」の立役者であるラニエリ監督の手腕で、フルハムはどのような変化を遂げるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)