「メディアの皆さんは…」 大迫が“2列目トリオ”との連係以上に「重要」と語るのは?
中島、南野、堂安との関係に注目が集まるなか、最終ラインやボランチからのパスの重要性を主張
森保一監督率いる日本代表は、16日の国際親善試合ベネズエラ戦に1-1で引き分け、新体制発足後の連勝が「3」でストップした。1トップを担ったFW大迫勇也(ブレーメン)はシュート0本に終わったなか、「チームとして上手く機能していた」と分析。2列目トリオとの連係について問われると、「メディアの皆さんはこだわっているけど…」と自身の見解を主張した。
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日本は前半、中盤の攻防で主導権を握られて押し込まれ、前線で大迫が孤立する時間帯が長く続いた。しかし、前半26分にMF南野拓実(ザルツブルク)のパスをサイドに流してMF堂安律(フローニンゲン)の決定的なシュートシーンを演出すれば、サイドから崩す場面ではゴール前に走り込み、あと一歩のところまで迫るシーンを作った。
ベネズエラ戦の唯一の得点は、セットプレーをDF酒井宏樹(マルセイユ)がジャンピングボレーで仕留めたもの。流れの中からゴールを奪えず、大迫自身はシュート0本に終わったなか、「チームとして上手く機能していたのは事実。悲観する内容ではなかった」と振り返る。
10月シリーズから招集された大迫は、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野、堂安が並ぶ2列目トリオとの連係に注目が集まってきた。ウルグアイ戦(4-3)に続いて2度目の共演となったが、その話題に話が及ぶと「あまり意識はしていない」と切り返した。
「ボールが出てくるのは(自分の)後ろなので。2列目の3人とだけ絡んでいても仕方ない。メディアの皆さんはこだわっているけど、僕はこだわっていない。(吉田麻也や冨安健洋からのボール?)僕はそこのほうが重要だと思うし、(柴崎)岳も(遠藤)航も良い縦パスを入れてくれる。2点目ですよね。それが取れれば良い試合になったと思いますけど、“たられば”なので……」
実際、大迫が主張するように、ベネズエラ戦では前半30分にDF吉田麻也(サウサンプトン)のロングフィードから南野を経由して敵陣に攻め込み、後半6分にも吉田の縦パスを起点にMF柴崎岳(ヘタフェ)のシュートが生まれるなど、最終ラインから何度かチャンスを作った。大迫がポストプレーで捌き、2列目の推進力を生かすパターンも見据えたなか、攻撃の起点としてボランチや最終ラインからのボールをいかに引き出すかが重要という、“不動の1トップ”としての責任感あふれるメッセージとなった。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)