ブンデス2得点のマインツ武藤が凱旋帰国 さらなる成長のための2つの糧とは
海外組として初の代表戦
ドイツ1部のマインツFW武藤嘉紀は30日、“凱旋(がいせん)”帰国を果たした。前日のハノーバー戦では移籍後初得点を含む2ゴールなどの活躍で、チームの連勝に大きく貢献した。その試合直後、日本代表が臨むワールドカップ・ロシア大会アジア2次予選のカンボジア戦(3日)と、アフガニスタン戦(8日)に出場するために機上の人となった。7月7日にドイツへと渡って以来、初めて日本の地に降り立った武藤。海外組として初めて日本代表のユニホームに袖を通す一戦へと臨む。
ブンデスリーガ第3節ハノーバー戦で待望の移籍後初ゴールが生まれた。前半15分、相手最終ラインの裏に抜け出して左足でネットを揺らすと、同29分にはセットプレーからゴール前で頭で押し込んで2点目を挙げた。さらに後半2分には、献身的な前線からのプレッシングで相手選手のパスミスを誘い、3点目の呼び水にもなった。
空港に到着した武藤の目は、寝不足で赤く充血していた。その表情には、疲れが色濃く残っていた。
「飛行機は疲れました。試合からすぐの移動だったので時差だとかも海外組ならではなのかなと」
一方で、言葉の端々には、欧州の刺激的な日々に対する充実感が漂った。
「自分自身、早めに得点を決めたいと思っていたが、ゴールができて非常にうれしい。チームのためにプレーすることはもともと自分が持っているモノ。それにプラスして、チームの勝利に貢献するためにも目に見える結果が欲しかった。2ゴール決めることができて自信になったし、肩の荷も下りた。もっともっと決めたい」
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