前半26分の決定機はなぜ外れた? 堂安律が明かすゴール前の駆け引き「威圧感を感じた」
飛び出してきたベネズエラ代表GKロモを見てファーに狙いを変えるも枠を捉えられず
森保一監督率いる日本代表は16日、国際親善試合ベネズエラ戦で1-1と引き分けた。スタメン起用され、前半26分に決定機を迎えたなかで得点チャンスを逃したMF堂安律(フローニンゲン)は、「威圧感をすごく感じていた」とシュートシーンを振り返った。
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日本代表は前半11分のピンチをDF冨安健洋(シント=トロイデン)のスーパークリアで凌ぐと、徐々にリズムをつかんでいく。この日、日本で最初の決定機を迎えたのが堂安だった。
前半26分、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)の縦パスを起点に、MF南野拓実(ザルツブルク)、FW大迫勇也(ブレーメン)とつなぎ、ペナルティーエリア内右の堂安へ。ベネズエラのGKラファエル・ロモと1対1を迎えるも、利き足とは逆の右足でファーサイドを狙ったシュートはわずかに枠を外れてしまった。当初はニアサイドを狙うつもりだったなか、相手が飛び出してきたのを見て選択肢を変えたという。
「キーパー(ロモ)がすごく上手くて、距離感の詰め方が良かった。威圧感をすごく感じた。GKがあまり出てこなかったらニアにコロコロと転がそうと思っていた。とっさに判断を変えたけど、少し技術がついていかなかった」
堂安は「点を取らないと意味がない」とチャンスを逃したことを悔やんだ一方で、A代表4試合目で最も手ごたえもあったと明かす。
「ああというところで決め切れるか、決め切れないかが上に行けるか行けないか。そういう意味では、セットプレーの1点だけというのは前(攻撃)の選手の責任。個人的にはすごくチャンスはあったし、反省しなければいけない。でも、個人的には毎試合良くなっている。個人的には一番仕掛けられた試合だと思う。今までの動き出しとか決定機を作るタイミングが多かったけど、今日は自分からアクションを起こして、フローニンゲンでやっているようなプレーができた。あとは最後の質に尽きる」
これまでは中島や南野に“合わせるプレー”が多かったが、ベネズエラ戦では果敢にドリブルで相手守備陣に割って入り、自らが主導するシーンを多く作った。個で局面を打開する可能性を示したのは、アジアカップに向けて一つの収穫だろう。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)