「僕にタイプが似ている」 吉田麻也が“初コンビ”の最年少DF冨安を絶賛「楽しみな選手」
東京五輪世代の有望株が見せたプレーを高評価「平均的に全ての要素が高い」
森保一監督率いる日本代表は16日、国際親善試合ベネズエラ戦で1-1と引き分け、初陣からの連勝は3でストップした。新体制発足4試合目で、東京五輪世代のDF冨安健洋(シント=トロイデン)と初めてコンビを組んだDF吉田麻也(サウサンプトン)は「楽しみな選手」と20歳になったばかりの後輩に賛辞を送った。
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冨安は10月のパナマ戦(3-0)で、1993年以降ではわずか二人しかいなかった10代のDFとしてA代表デビュー。DF槙野智章(浦和レッズ)とコンビを組み、自身初のA代表戦を無失点で終えた。
ベネズエラ戦では初めて吉田&冨安のCBコンビとなったなか、冨安は前半11分にあわや失点のピンチでゴールライン前ギリギリに迫ったシュートをクリアし、チームを救った。その後も相手と上手く体を入れ替えてパスをカットするなど、森保ジャパン最年少DFとは思えないほどの堂々たるプレーを見せた。
キャプテンの吉田は試合後、20歳の“相棒”に「トミは前回、今回と良い試合をしたんじゃないかなと思う」と太鼓判を押した。
「もちろんフレンドリーマッチで本当の難しい局面には来ていないと思うけど、2試合良いパフォーマンスをしているのは簡単なことではない。楽しみな選手だなと思う」
吉田の目には、冨安が自身と重なる部分が少なからずあるようだ。
「対人の対応、ラインコントロール、一つが突出しているわけではなく、平均的に全ての要素が高い。僕にタイプが似ているんじゃないかなと。球出しはこれからもう少し練習していくだろうし、僕は名古屋(グランパス)時代の時は目の前のFWにしょっちゅうぶつけていた(笑)。それを考えると全然可能性はあると思う」
吉田は10月シリーズで、CBは他のポジションに比べて競争が少ない、と日本の抱える課題を指摘していた。ロシア・ワールドカップのメンバーだった槙野、リオ五輪世代のDF三浦弦太(ガンバ大阪)の他に、冨安も台頭してきた現状はチームをまとめる吉田にとっても望ましい状況だろう。冨安が吉田を脅かすほどの存在になった時、日本のCBは次のステップに進めるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)